ボートレース江戸川とは、公営競技のボートレースが開催される全国24会場のひとつ。この記事は、その江戸川の「癖」を私たちの自前データ 3,522レースの実測から数字で示すものです。予想ではありません。
7つの軸(前付け・風・波・2〜6コースそれぞれの決まりやすさ)で24会場を並べたとき、江戸川がいちばん際立っているのは「平均波高」です。
→ 江戸川は波が高い会場です(平均8.3cm / 全国2.5cm)。水面が荒れると差しやまくりが決まりやすく、インは信用しにくくなります。
| 軸 | 江戸川 | 全国 | 順位 |
|---|---|---|---|
| 前付け(枠と違うコースを走った艇の割合) | 1.0% | 9.4% | 24位 |
| 風5m以上で行われたレースの割合 | 52.5% | 16.1% | 1位 |
| 平均波高 ⭐ | 8.3cm | 2.5cm | 1位 |
| 2コースの1着率 | 17.4% | 13.4% | 1位 |
| 3コースの1着率 | 14.2% | 12.9% | 8位 |
| 4コースの1着率 | 11.8% | 10.5% | 5位 |
| 5〜6コースの1着率 | 8.4% | 8.1% | 11位 |
江戸川は2・3・4・5〜6コースが揃って全国より上です。1つの軸だけでなく外が全体的に決まる会場なので、1号艇を切ったときの相手は広く取るほうが素直です。
前付けとは、外の艇がスタート前に内側のコースを取りに行くこと。ここでは枠番と違うコースを走った艇の割合で測っています。
江戸川の1コース1着率は 47.1%。全国平均は 54.8% なので、全国平均よりイン(内側)が弱い会場です。
外側(4〜6コース)が1着になる率は 20.7% です。
| 江戸川 | 全国平均 | |
|---|---|---|
| 1コース1着率 | 47.1% | 54.8% |
| 荒れ率(3連単1万円+) | 17.8% | 16.5% |
| 3連単の中央配当 | 3,190円 | — |
中央配当とは、配当を安い順に並べたときのちょうど真ん中の値です。平均だと万舟1本に引っ張られるので、中央値のほうが実感に近くなります。
よくある書き方は「1番時計の艇の連対率は◯%」ですが、これはコースの効果と混ざっています。1号艇はもともと連対しやすいので、1番時計だったから連対したのか、内枠だから連対したのかが分かりません。
そこで、1号艇と2〜6号艇に分けて、「1番時計だったことで連対率が何pt上がったか」だけを見ます。
江戸川の素の連対率は 1号艇 63.9% / 2〜6号艇 25.5% です。ここからの上乗せが下の表です。
| 指標 | 1号艇が1番時計 | 上乗せ | 2〜6号艇が1番時計 | 上乗せ |
|---|---|---|---|---|
| 展示 ⭐ | 70.5% | +3.9pt | 34.0% | +7.4pt |
江戸川で外の艇に最も効くのは「展示」。2〜6号艇が展示で1番時計だと、連対率が 25.5% から 34.0%(+7.4pt) に上がります(2,497艇の実測)。
同じ展示でも、1号艇の上乗せは +3.9pt にとどまります。タイムは外の艇でこそ効く、というのがこの表の読み方です。1号艇のタイムを熱心に見るより、外の艇が1番時計かどうかを見るほうが判断が変わります。
連対率=1着か2着に入った割合。1番時計=そのレースでいちばん速かった艇。上乗せ=その艇番の素の連対率からの差(pt)。
スタート隊形とは、スタートした瞬間に6艇がどう並ぶかのこと。私たちは「予測ST+展示150m」からレース前にこの並びを図にしています。
江戸川では、1号艇が隊形の先頭にいるとき1着率 56.1%、5〜6番手まで沈んでいるとき 41.3%。その差は 14.9pt です(3,092レース実測)。
江戸川の 14.9pt は、24会場中 24位です。
江戸川が24会場でいちばん小さい会場です(いちばん大きいのは徳山の30.5pt)。
→ 江戸川では、隊形の図はあまり効きません。他の会場より、判断材料としての重みを下げてください。
「◯◯選手は江戸川が得意」という話はよく聞きます。ほとんどは偶然です。私たちのデータでも、当地成績の見かけのばらつきは 9.17pt ありますが、そのうち本物は 3.29pt だけでした(残りはたまたま)。
なので、ここでは生の数字を出しません。偶然のぶんを取り除いた値(中央値で87%小さくなります)を出します。枠の引きの良し悪しと混ざらないよう、同じコース構成で走ったときの期待値との差で測っています。
| 選手 | 当地 | 連対 期待→実際 | 見かけ | 偶然を除くと |
|---|---|---|---|---|
| 石井 裕美 | 62走 | 8回 → 24回 | +25.2pt | +9.2pt |
| 増田 進 | 95走 | 17回 → 34回 | +17.5pt | +7.1pt |
| 石渡 鉄兵 | 75走 | 29回 → 48回 | +25.6pt | +6.5pt |
| 選手 | 当地 | 連対 期待→実際 | 見かけ | 偶然を除くと |
|---|---|---|---|---|
| 渡邉 雄朗 | 130走 | 67回 → 55回 | -8.9pt | -3.2pt |
| 酒見 峻介 | 30走 | 12回 → 4回 | -26.1pt | -3.1pt |
| 石倉 洋行 | 37走 | 19回 → 11回 | -20.6pt | -2.8pt |
連対=1着か2着。期待=その選手が同じコースを他会場で走ったときの成績から計算した本数。見かけ=実際との差をそのまま出した値で、偶然を含みます。右端が偶然を取り除いた値で、こちらを見てください。
対象は直近90日に出走/当地20走以上/期待成功・期待失敗がともに5以上(正規近似が成り立つ範囲)(407名)。±5pt程度が上限で、レースを引っくり返すほどの差ではありません。
江戸川は、私たちの判定ツールが総合判定できない唯一の会場です。周回・ターン・直線のタイムが公表されず、展示タイムしか手に入らないためです。この記事の数字は展示タイムと選手データから出しています。
ほかの23会場は判定できます。会場とレースを選ぶだけで、この記事に出てきた指標も、スタート隊形の図も、同じ画面に出ます。
👉 https://boatintel.jp
無料で見られるのは各会場 直近5レース分です。ただしローリング方式なので開く時間帯で中身が変わり、締切前に間に合うのは会場あたり0〜1本、朝は0本、夜はすべて終了済みになります。締切前に全レースを見るには月980円の会員登録が必要です。
同じ形で他の会場も調べています。隊形の図が効く順に並べると:
…(江戸川を含めて全24会場)… 効きが小さいほうは 下関(20.7pt)、桐生(18.5pt)、平和島(16.8pt)。
この記事について、コメントかXのDMで教えてください。特に知りたいのは:
「この会場のこれを調べて」も受け付けます。全24会場・2年分のデータがあるので、調べて記事にします。結果が「関係なかった」でも、そう書いて出します。
X: https://x.com/deepimpact0206
データ: 自前集計 105,778レース実測(江戸川は3,522レース)。作成 2026-09-02。数字は集計しなおすたびに更新されます。
会場とレースを選ぶだけで、展示タイム・周回・ターン・直線・選手成績・モーターを指標化して1レースぶんの判定を出します。スタート隊形も図で出ます。江戸川が開催中の日なら、締切の約10分前に自動で判定されたものが見られます(開催していない日は会場データの照合まで)。
判定ツールを開く(江戸川を選択した状態・登録不要)的中も外れも全部見る無料で見られるのは各会場、直前判定を済ませた直近5レース分だけです。ローリング方式なので開く時間帯で中身が変わり、締切前に間に合うのは会場あたり0〜1本、残りは終了済みのレースになります(朝は0本、夜はすべて終了済み)。締切前に全レースを見たい場合は月980円の会員登録が必要です。
BOAT INTELLIGENCE / このページの数字は自前集計の実測です(江戸川は3,522レース)。 集計しなおすたびに更新されます。最終更新 2026-09-02。