住之江競艇(ボートレース住之江)の癖を、実測3,930レースで調べた

ボートレース住之江とは、公営競技のボートレースが開催される全国24会場のひとつ。この記事は、その住之江の「癖」を私たちの自前データ 3,930レースの実測から数字で示すものです。予想ではありません。

結論(先に3行)

この記事に出てくる言葉(初めての方へ)

住之江を一言で言うと

7つの軸(前付け・風・波・2〜6コースそれぞれの決まりやすさ)で24会場を並べたとき、住之江がいちばん際立っているのは「風5m以上で行われたレースの割合」です。

→ 住之江は強風(5m以上)のレースが少ない会場です(4.5% / 全国16.1%)。水面が荒れにくいので、実力どおりに決まりやすい側です。

住之江の7軸

住之江全国順位
前付け(枠と違うコースを走った艇の割合)9.8%9.4%9位
風5m以上で行われたレースの割合 ⭐4.5%16.1%24位
平均波高1.1cm2.5cm22位
2コースの1着率13.2%13.4%12位
3コースの1着率11.2%12.9%20位
4コースの1着率9.7%10.5%18位
5〜6コースの1着率6.9%8.1%21位

住之江は2・3・4・5〜6コースが揃って全国より下です。外はどこも決まりにくいので、荒れても頭は内寄りに残りやすい

前付けとは、外の艇がスタート前に内側のコースを取りに行くこと。ここでは枠番と違うコースを走った艇の割合で測っています。

1. 1コースはどれくらい信用できるか

住之江の1コース1着率は 59.1%。全国平均は 54.8% なので、全国平均よりイン(内側)が強い会場です。

外側(4〜6コース)が1着になる率は 16.7% です。

住之江全国平均
1コース1着率59.1%54.8%
荒れ率(3連単1万円+)15.9%16.5%
3連単の中央配当2,310円
中央配当とは、配当を安い順に並べたときのちょうど真ん中の値です。平均だと万舟1本に引っ張られるので、中央値のほうが実感に近くなります。

2. 住之江で効く「足」はどれか(1号艇と、それ以外に分けて見る)

よくある書き方は「1番時計の艇の連対率は◯%」ですが、これはコースの効果と混ざっています。1号艇はもともと連対しやすいので、1番時計だったから連対したのか、内枠だから連対したのかが分かりません。

そこで、1号艇と2〜6号艇に分けて、「1番時計だったことで連対率が何pt上がったか」だけを見ます。

住之江の素の連対率は 1号艇 74.6% / 2〜6号艇 24.8% です。ここからの上乗せが下の表です。

指標1号艇が1番時計上乗せ2〜6号艇が1番時計上乗せ
展示81.5%+6.8pt36.0%+11.2pt
周回 ⭐79.5%+4.9pt39.1%+14.3pt
ターン78.7%+4.2pt36.3%+11.5pt

住之江で外の艇に最も効くのは「周回」。2〜6号艇が周回で1番時計だと、連対率が 24.8% から 39.1%(+14.3pt) に上がります(1,839艇の実測)。

同じ周回でも、1号艇の上乗せは +4.9pt にとどまります。タイムは外の艇でこそ効く、というのがこの表の読み方です。1号艇のタイムを熱心に見るより、外の艇が1番時計かどうかを見るほうが判断が変わります。

連対率=1着か2着に入った割合。1番時計=そのレースでいちばん速かった艇。上乗せ=その艇番の素の連対率からの差(pt)。

3. スタート隊形はどれくらい効くか

スタート隊形とは、スタートした瞬間に6艇がどう並ぶかのこと。私たちは「予測ST+展示150m」からレース前にこの並びを図にしています。

住之江では、1号艇が隊形の先頭にいるとき1着率 69.5%5〜6番手まで沈んでいるとき 45.9%その差は 23.6pt です(3,537レース実測)。

住之江の 23.6pt は、24会場中 15位です。

参考までに、いちばん大きいのは徳山(30.5pt)、いちばん小さいのは江戸川(14.9pt)。

→ 住之江は24会場の真ん中あたりです。効かないわけではありませんが、上位の会場ほどは当てになりません。

4. 住之江と相性が良い選手・悪い選手

「◯◯選手は住之江が得意」という話はよく聞きます。ほとんどは偶然です。私たちのデータでも、当地成績の見かけのばらつきは 9.17pt ありますが、そのうち本物は 3.29pt だけでした(残りはたまたま)。

なので、ここでは生の数字を出しません。偶然のぶんを取り除いた値(中央値で87%小さくなります)を出します。枠の引きの良し悪しと混ざらないよう、同じコース構成で走ったときの期待値との差で測っています。

住之江と相性が良い

選手当地連対 期待→実際見かけ偶然を除くと
森高 一真40走13回 → 22回+23.2pt+3.9pt
松井 繁105走41回 → 53回+11.5pt+3.7pt
上條 暢嵩137走66回 → 78回+8.9pt+3.3pt

住之江と相性が悪い

選手当地連対 期待→実際見かけ偶然を除くと
小池 修平96走57回 → 39回-19.3pt-5.8pt
岩川 仁士62走19回 → 8回-18.2pt-4.3pt
平本 真之41走20回 → 10回-24.4pt-3.7pt
連対=1着か2着。期待=その選手が同じコースを他会場で走ったときの成績から計算した本数。見かけ=実際との差をそのまま出した値で、偶然を含みます。右端が偶然を取り除いた値で、こちらを見てください。

対象は直近90日に出走/当地20走以上/期待成功・期待失敗がともに5以上(正規近似が成り立つ範囲)(451名)。±5pt程度が上限で、レースを引っくり返すほどの差ではありません。

5. 正直に言っておくこと

6. 自分で確かめる

会場とレースを選ぶだけで、その日のレースを判定できます。この記事に出てきた指標も、スタート隊形の図も、同じ画面に出ます。

👉 https://boatintel.jp

無料で見られるのは各会場 直近5レース分です。ただしローリング方式なので開く時間帯で中身が変わり、締切前に間に合うのは会場あたり0〜1本、朝は0本、夜はすべて終了済みになります。締切前に全レースを見るには月980円の会員登録が必要です。

他の会場も見る

同じ形で他の会場も調べています。隊形の図が効く順に並べると:

  1. 徳山(30.5pt)
  2. 尼崎(29.9pt)
  3. 芦屋(28.5pt)
  4. 多摩川(27.8pt)
  5. 津(27.0pt)

…(住之江を含めて全24会場)… 効きが小さいほうは 桐生(18.5pt)、平和島(16.8pt)、江戸川(14.9pt)。


感想・リクエストをください

この記事について、コメントかXのDMで教えてください。特に知りたいのは:

この会場のこれを調べて」も受け付けます。全24会場・2年分のデータがあるので、調べて記事にします。結果が「関係なかった」でも、そう書いて出します。

X: https://x.com/deepimpact0206

データ: 自前集計 105,778レース実測(住之江は3,930レース)。作成 2026-09-02。数字は集計しなおすたびに更新されます。

住之江を選んだ状態で、判定ツールを開く

会場とレースを選ぶだけで、展示タイム・周回・ターン・直線・選手成績・モーターを指標化して1レースぶんの判定を出します。スタート隊形も図で出ます。住之江が開催中の日なら、締切の約10分前に自動で判定されたものが見られます(開催していない日は会場データの照合まで)。

判定ツールを開く(住之江を選択した状態・登録不要)的中も外れも全部見る

無料で見られるのは各会場、直前判定を済ませた直近5レース分だけです。ローリング方式なので開く時間帯で中身が変わり、締切前に間に合うのは会場あたり0〜1本、残りは終了済みのレースになります(朝は0本、夜はすべて終了済み)。締切前に全レースを見たい場合は月980円の会員登録が必要です。

24会場すべて

同じ形で全24会場を調べています。数字はどれも自前の実測です。

BOAT INTELLIGENCE / このページの数字は自前集計の実測です(住之江は3,930レース)。 集計しなおすたびに更新されます。最終更新 2026-09-02。