常滑競艇(ボートレース常滑)の癖を、実測3,994レースで調べた

ボートレース常滑とは、公営競技のボートレースが開催される全国24会場のひとつ。この記事は、その常滑の「癖」を私たちの自前データ 3,994レースの実測から数字で示すものです。予想ではありません。

結論(先に3行)

この記事に出てくる言葉(初めての方へ)

常滑を一言で言うと

7つの軸(前付け・風・波・2〜6コースそれぞれの決まりやすさ)で24会場を並べたとき、常滑がいちばん際立っているのは「3コースの1着率」です。

→ 常滑は3コースが弱い会場です(1着率10.7% / 全国12.9%)。3コースは決まりにくいので、1号艇を切るなら2号艇か、外まで飛ばすほうが素直です。

常滑の7軸

常滑全国順位
前付け(枠と違うコースを走った艇の割合)12.3%9.4%5位
風5m以上で行われたレースの割合15.2%16.1%12位
平均波高1.4cm2.5cm21位
2コースの1着率12.1%13.4%19位
3コースの1着率 ⭐10.7%12.9%22位
4コースの1着率11.0%10.5%8位
5〜6コースの1着率7.8%8.1%15位
前付けとは、外の艇がスタート前に内側のコースを取りに行くこと。ここでは枠番と違うコースを走った艇の割合で測っています。

1. 1コースはどれくらい信用できるか

常滑の1コース1着率は 56.8%。全国平均は 54.8% なので、全国平均よりイン(内側)が強い会場です。

外側(4〜6コース)が1着になる率は 19.3% です。

常滑全国平均
1コース1着率56.8%54.8%
荒れ率(3連単1万円+)15.9%16.5%
3連単の中央配当2,350円
中央配当とは、配当を安い順に並べたときのちょうど真ん中の値です。平均だと万舟1本に引っ張られるので、中央値のほうが実感に近くなります。

2. 常滑で効く「足」はどれか(1号艇と、それ以外に分けて見る)

よくある書き方は「1番時計の艇の連対率は◯%」ですが、これはコースの効果と混ざっています。1号艇はもともと連対しやすいので、1番時計だったから連対したのか、内枠だから連対したのかが分かりません。

そこで、1号艇と2〜6号艇に分けて、「1番時計だったことで連対率が何pt上がったか」だけを見ます。

常滑の素の連対率は 1号艇 72.0% / 2〜6号艇 25.2% です。ここからの上乗せが下の表です。

指標1号艇が1番時計上乗せ2〜6号艇が1番時計上乗せ
展示 ⭐79.4%+6.8pt37.1%+11.7pt
周回78.5%+4.9pt36.5%+11.2pt
ターン77.4%+4.5pt32.9%+7.4pt
直線78.0%+5.2pt35.4%+10.0pt

常滑で外の艇に最も効くのは「展示」。2〜6号艇が展示で1番時計だと、連対率が 25.2% から 37.1%(+11.7pt) に上がります(2,840艇の実測)。

同じ展示でも、1号艇の上乗せは +6.8pt にとどまります。タイムは外の艇でこそ効く、というのがこの表の読み方です。1号艇のタイムを熱心に見るより、外の艇が1番時計かどうかを見るほうが判断が変わります。

連対率=1着か2着に入った割合。1番時計=そのレースでいちばん速かった艇。上乗せ=その艇番の素の連対率からの差(pt)。

3. スタート隊形はどれくらい効くか

スタート隊形とは、スタートした瞬間に6艇がどう並ぶかのこと。私たちは「予測ST+展示150m」からレース前にこの並びを図にしています。

常滑では、1号艇が隊形の先頭にいるとき1着率 69.0%5〜6番手まで沈んでいるとき 44.3%その差は 24.7pt です(3,495レース実測)。

常滑の 24.7pt は、24会場中 12位です。

参考までに、いちばん大きいのは徳山(30.5pt)、いちばん小さいのは江戸川(14.9pt)。

→ 常滑は24会場の真ん中あたりです。効かないわけではありませんが、上位の会場ほどは当てになりません。

4. 常滑と相性が良い選手・悪い選手

「◯◯選手は常滑が得意」という話はよく聞きます。ほとんどは偶然です。私たちのデータでも、当地成績の見かけのばらつきは 9.17pt ありますが、そのうち本物は 3.29pt だけでした(残りはたまたま)。

なので、ここでは生の数字を出しません。偶然のぶんを取り除いた値(中央値で87%小さくなります)を出します。枠の引きの良し悪しと混ざらないよう、同じコース構成で走ったときの期待値との差で測っています。

常滑と相性が良い

選手当地連対 期待→実際見かけ偶然を除くと
藤原 孝斗35走7回 → 14回+19.9pt+3.8pt
鈴木 秀茉41走12回 → 19回+18.2pt+3.3pt
平川 香織34走13回 → 21回+24.1pt+3.3pt

常滑と相性が悪い

選手当地連対 期待→実際見かけ偶然を除くと
西尾 亮輔40走9回 → 3回-14.1pt-2.9pt
石橋 道友27走14回 → 7回-26.5pt-2.8pt
白神 優30走14回 → 7回-24.0pt-2.8pt
連対=1着か2着。期待=その選手が同じコースを他会場で走ったときの成績から計算した本数。見かけ=実際との差をそのまま出した値で、偶然を含みます。右端が偶然を取り除いた値で、こちらを見てください。

対象は直近90日に出走/当地20走以上/期待成功・期待失敗がともに5以上(正規近似が成り立つ範囲)(565名)。±5pt程度が上限で、レースを引っくり返すほどの差ではありません。

5. 正直に言っておくこと

6. 自分で確かめる

会場とレースを選ぶだけで、その日のレースを判定できます。この記事に出てきた指標も、スタート隊形の図も、同じ画面に出ます。

👉 https://boatintel.jp

無料で見られるのは各会場 直近5レース分です。ただしローリング方式なので開く時間帯で中身が変わり、締切前に間に合うのは会場あたり0〜1本、朝は0本、夜はすべて終了済みになります。締切前に全レースを見るには月980円の会員登録が必要です。

他の会場も見る

同じ形で他の会場も調べています。隊形の図が効く順に並べると:

  1. 徳山(30.5pt)
  2. 尼崎(29.9pt)
  3. 芦屋(28.5pt)
  4. 多摩川(27.8pt)
  5. 津(27.0pt)

…(常滑を含めて全24会場)… 効きが小さいほうは 桐生(18.5pt)、平和島(16.8pt)、江戸川(14.9pt)。


感想・リクエストをください

この記事について、コメントかXのDMで教えてください。特に知りたいのは:

この会場のこれを調べて」も受け付けます。全24会場・2年分のデータがあるので、調べて記事にします。結果が「関係なかった」でも、そう書いて出します。

X: https://x.com/deepimpact0206

データ: 自前集計 105,778レース実測(常滑は3,994レース)。作成 2026-09-02。数字は集計しなおすたびに更新されます。

常滑を選んだ状態で、判定ツールを開く

会場とレースを選ぶだけで、展示タイム・周回・ターン・直線・選手成績・モーターを指標化して1レースぶんの判定を出します。スタート隊形も図で出ます。常滑が開催中の日なら、締切の約10分前に自動で判定されたものが見られます(開催していない日は会場データの照合まで)。

判定ツールを開く(常滑を選択した状態・登録不要)的中も外れも全部見る

無料で見られるのは各会場、直前判定を済ませた直近5レース分だけです。ローリング方式なので開く時間帯で中身が変わり、締切前に間に合うのは会場あたり0〜1本、残りは終了済みのレースになります(朝は0本、夜はすべて終了済み)。締切前に全レースを見たい場合は月980円の会員登録が必要です。

24会場すべて

同じ形で全24会場を調べています。数字はどれも自前の実測です。

BOAT INTELLIGENCE / このページの数字は自前集計の実測です(常滑は3,994レース)。 集計しなおすたびに更新されます。最終更新 2026-09-02。